【くり】

食材として材木として、栗の木は縄文時代より前から私たちの生活にはなくてはならないものでした。樹木で立っている時は、甘い香りがするために虫によく食べられてしまったりしますが、材になると虫にも水にも強い頼もしい木なのです。
しかし、その強さゆえに線路の枕木として大量に使われてしまい、すっかり量が減ってしまいました。(今ではとても貴重な材になっています。)
力強い独特な木目がステキです。「タンニン」という成分が多い木なので、年数が経つと、艶々とした深みのある色に変わってきます。
家具に使われる栗の木は、山栗という山の中に生える大きな栗の木です。日本では東北地方が栗の産地としてとても有名です。頑固おやじの栗の木も、ほとんどが、岩手県や秋田県で育ったものです。
ちなみに栗の木は英語で「マロン」ではなく、「チェストナット」といいます。ヨーロッパではいいタンス(チェスト)は栗の木でつくっていたからです。

ウォルナット【くるみ】

ケーキやお菓子などによく入っているあのおいしい「くるみ」が成るのがくるみの木です。
くるみの実には老化防止効果があり、栄養も豊富です。そしてなによりもとてもおいしくて、昔から人々に重宝されてきました。
そしてこのくるみの木、実がおいしいだけではなく、家具の材料としてもても優秀なのです。
日本のくるみは赤みがかった肌色。使い続けるうちに、艶めき、こっくりとした色合いに変化していきます。アメリカのくるみの木(アメリカンブラックウォールナット)はとても濃い茶色をており、3年、5年と時間が経つにつれて、濃い茶色から、明るくまろやかな茶色に変化していきます。その美しい色合いや、粘りのあるしっかりとした木質は、世界の中でも高級材とされています。
優しい色合いのクルミ材も素敵ですが、この高級感あふれるブラックウォールナット材、頑固おやじの家具の中でもとても人気があるのです。

【なら】

みなさん、昔どんぐりを拾ったことはありませんか?楢はどんぐりの木なのです。
「樽(たる)」という漢字を見てください。「楢」の漢字が隠れていますね!それもそのはず、「樽(たる)」は「楢」の木で作られているのです。硬くて丈夫な木なので、お酒を熟成させるために何年も使われる「樽」にはもってこいの材なのです。
昔、北海道の楢の木が大量にヨーロッパに輸出され、ヨーロッパの高級家具になりました。そのため楢の木が激減し、今では伐採が制限されています。100年後に使われる材として大切に育てられているのです。
ちなみに、頑固おやじでは、国産のミズナラを「楢」と呼び、「楢」の仲間で、北米産の「ホワイトオーク材」や「レッドオーク材」等は「オーク」と呼び分けています。どちらもよく似ていますが、北米産のオーク材のほうが、見た目も大らかで、色味も少し違う感じがします。
柾目には虎斑と呼ばれる木目がみられ、とても価値あるものとされています。

【くす】

楠の木は高さ30m、直径5mになる常緑高木で、関東南部~四国、九州に分布しています。全体に「樟脳」を含むため、葉や幹等、独特の香りがします。「クスの木=薬の木」が語源という説もあるのです。この樟脳の精油成分により、虫害への抵抗力が強く巨木に育つと考えられています。寺院、神社の境内や、公園にも数多く植栽されており、葉が落ちてもまた次々と新しい葉が育つことから、「子孫繁栄」象徴とされるとてもとてもありがたい魅力満載のです。

  • 初めてクスの木の香りを
    体験される方へ

    楠は昔から害虫を、よせつけない為の強い防虫効果をもつ「樟脳」が含まれています。これは楠の木の「フィトンチッド(植物=フィトン/チッド=自衛)」。
    動物のように動くことのできない植物は、この「フィトンチッド」を分泌し、外敵から身を守り、また味方を誘引し、自然と共存しています。
    昔から、この香りのパワーで衣類や大切な持ち物を害虫から守ってきました。
    ナフタレン等匂いのきつい、化学薬品系の虫除けが苦手な方にはとてもおすすめです。

  • 楠の木のフィトンチッドの効果
    豆知識

    防虫 / リフレッシュ / 集中力UP

    でもその香りが「強い」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。もちろん天然由来の香りなので、体に優しく安心です。また、外気に触れると30分程で消えていますので、いつまでも中にしまった衣類や大切な持ち物に香りが残るということもありません。※どうしても強い香りに敏感な方は、ご注意ください。