西尾さんのつくった栗の木の椅子。名前は「Aチェアー」。
なぜ、名前がAチェアー?
アルファベットの「A」が名前についている理由について職人さんにお尋ねした所、「この椅子が一番初めに作った椅子だから」との答えをいただいたのが
かれこれ20数年前のこと。思い出深いAチェアー、以前一度廃盤になってしまったので、もう手に入らないと思っていたのですが
前につくっていた職人さんの弟さんが、新しく復活させてくれました。うれしいですね。
背もたれがちょっと変わった形をしているのが特徴で、くり抜いた穴に手がかけられるようになっています。
ちょっと弓なりに反っていて、座ると背筋がピンとのびるような形をしています。
全体に肉厚なイメージで、ちょっとぽってりとしたかわいらしさのある椅子です。
なんともかわいい、味のあるAチェアー、きっと好きになってくださると思います。
背もたれに注目してください。
この椅子の特徴はなんといってもこの板をふんだんに使用した背もたれだと思います。
普通の椅子より、ちょっと栗の無垢材を贅沢に使っています。ぽってり重厚感が感じられるのはそのせいですね。
一口に栗の木といっても使用する材料によって、表情が違います。
右の椅子はちょっとおとなしめ、左の椅子は、ちょっと個性的。1脚1脚が個性があり、同じ椅子はありません。
座面に使用している材料も厚みのある板を少し彫り込んで、座ったときに安定感がでるように工夫しています。
この掘り込み具合が程よくて、木の椅子なのに、痛く冷たく感じない。
温かく柔らかく感じる不思議な感覚。
材料を贅沢に使っているので、ちょっと重いかな?と思います。
ですが、背もたれをくり抜いて、手がかけられるように工夫。
そのせいか、移動がしやすく、重いのもあまり苦になりません。
他の椅子と大きさを比較してみました。
※写真のスタッフは身長180センチくらいです。
【栗の木の特徴について、ご購入前に必ずお読みください。】
このテーブルに使用している栗の木は、国内(主に東北地方)ですくすくと育った、日本の栗の木です。
とても貴重な材料なので、大切に使っています。
天然木の特徴として、使用する材料によって、木目や色味がひとつひとつ違ってきます。
中には、節がたくさん混じっていたり、少し色味が黄色くなっているところがあったりと
様々です。
節のある所や黄色くなっているところは取り除いて捨ててしまう・・・という方法もありますが
大切な材料なので、そんなことはできません・・・。
節のある場所や、色味の違う場所も、捨てることなく大切に使用しています。
もちろん節は段差になったり、けばだったりして、手や洋服にひっかかってしまわないように
研磨して滑らかに仕上げています。安心してお使いいただくことができるよう、しっかりと工夫しています。
節や色味の違いなどは木の人生の「あかし」のようなもの。
誠に勝手なお願いではありますが、どうぞその木の唯一無二の個性として、
愛してほしいと思います。
以下の写真は節や色味の違い等の一例です。
どうぞご参考になさってください。
そしてこの愛すべき栗の木の椅子をみなさんどうぞよろしくお願いいたします。