2023年9月をもって、栗の職人勝見たけしさんが引退されるため、HPからの新規の注文受付は終了いたしましました。実店舗に展示品がある場合は、展示品をお求めいただく事が可能です。
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ベンチの名前は「なかよしベンチ」。
栗無垢材でおつくりしたちょっとかわった形のベンチをご紹介いたします。
「仲良しベンチ」誕生秘話。そもそものきっかけは、お客様からのアイデアです。
頑固おやじの人気のテーブル、栗無垢材のお月様のような形の丸テーブルにあわせるベンチを考えた時、まっすぐのベンチだと丸テーブルからはみ出してしまうから、こんな形が良いんじゃない?と、ささっと絵を描いてくれました。その絵をみた職人さんがそのお客様のために、その絵の通りつくってくれたのが、このベンチの始まりです。
(もうその絵はなくなってしまったのですが、こんな感じと、私が再現してみました。)
どうです?とても愛嬌のある形をしているでしょう!
一度聞いたら忘れられない、かわいい名前の由来はこの程よい距離感から。
丸テーブルに合わせてみると、下の写真のようにぴったりとカーブが重なります。
座ると少しだけ体が内側に向くようになっていて、何となく距離が近づくような、仲良しになれるような・・・・。
座った時の距離感が程よいと評判です。それがこの「なかよしベンチ」の名前の由来です。
細やかな心遣いは、栗の職人勝見たけしさんならではです。
座るところは職人さんがなぐりを入れてくれました。
お尻が当たると、ちょっとふんわりするように感じます。この優しさは勝見さんならではです。
ちなみに栗の木ってちょっとあったかいってご存知ですか?
私も職人さんに聞いたのですが、栗の木は実は他の木に比べると、触るとちょっとだけ温かく感じるそうです。
(科学的根拠があるかどうかはわかりませんが・・・)実は木の中に空気をたくさん含んでいるのがその理由だそう。
確かに他の木と触り比べてみると、確かにあったかい感じがします。
その話をしてくださった職人さんは、栗の木が本当に大好きだと話してくれました。
そんなほんのりあたたかい栗の木に、この彫り込みがはいることで、温かさと優しさがさらにUP。
たかがベンチとあなどるなかれ、とても心地よく感じることができるのです。
手のかかるつくりだからこそ、安心して長くお使いいただくことができるのです。
座面の裏側にはしっかり反り止めが入っています。この反り止めは、吸い付き蟻桟という、とても手の込んだつくり方で、
ネジ等を使用せず、裏側に溝を切って、反り止めをはめ込むことで、木の動きを優しくサポートしています。
ベンチの脚は、職人さん渾身の8角形。
大きなメーカーさんなら、機械を使って丸く削ることもできますが、この職人さんはそんな便利な大きな機械はありません。
そこで、この八角形。丸い脚はにはできなくても、丸い形に出来る限り合わせてつくってくれました。うれしいですね。
「なかよしベンチ」と「丸テーブル」で、心の角もすっかり丸く整って、みんな仲良し、毎日がきっと楽しく過ごせると思います!