つくば市 K様邸 絵を飾るための壁面キャビネット

2019.08.31

つくば市にお住まいのK様は、実は超有名な漫画家さんです。(担当者もK様の漫画を愛読しております。)

そのK様より、絵をコレクションの飾るための、壁面キャビネットのオーダーを頂きました。

今回は、九州の職人さんに依頼して、ブラックウォールナット材でおつくりさせて頂きました。設置する壁に大きな柱があり、それをかわして設置するという難問があったり、キャビネットの背板に「ピタバン」というマグネットが活用できる新しい素材を使用したり・・・。いろいろともりだくさんのK様のキャビネットをたっぷりご紹介いたします。

まずは、おなじみの現場調査から・・・。キャビネットは2階の廊下に設置予定。しかし設置する場所に下記の写真のように丸い柱がでっぱっています。この柱をどうかわすか・・・。また、中にはダウンライトも取り付ける予定でしたので、どこから電源をとるか、コードはどう隠すかなどなど、課題がいくつかありました。今回も慎重に、かなり細かく採寸、確認しました。

実際に設置した状態がこの写真です。上の写真と一緒に見てみて下さい。様々な工夫をこらし、柱の存在はなかったかのように、壁から壁にぴったり納めることができました。

※実際柱はちゃんとキャビネットの後ろに存在してるんですよ(^^)

また、壁面のコンセントからダウンライト用の電源をとり、キャビネットからは余計なコードが見えないように工夫しています。

横幅が2480、高さが2400とかなり大きいキャビネットです。

高さ2400のうち、1800㎜の大きなガラスの引き戸で構成されています。

下側は引出しになっています。左右の木目が通っていて、高級感があります。

引出しは取っ手をつけず、プッシュ式にしました。引出しの前板をポンと押すだけで開けることができます。

余計な凹凸がないので見た目もすっきり。ウォールナットの無垢材の魅力がより際立ちます。

今回の最大の目的、「絵をかっこよく飾る」ため、初めて採用したのは「ピタバン」という特殊な板。

写真のキャビネットの背中の板に使用しています。見ての通り表面上は、ウォールナットの普通の板に見えますが中に金属が入っているのでマグネットを利用して壁にものを取り付けたりすることができるのです。

裏側が磁石になっているよくあるフック。これがピタッと背板にくっついていて、絵が入っている額縁の裏のワイヤーをそのフックにひっかけて絵を吊り下げているのです。

一度絵をネジやクギで固定してしまうと新しい絵を飾ったり、レイアウトを変更したりするときに、背板のネジが見えてしまいます。ネジを外したとしてもネジの穴が開いてしまいます。せっかくのキャビネット、そんな使い方はしたくありません。レイアウトを簡単にキレイに変更できるようにおつくりさせて頂きたい!ということで、職人と相談して今回「ピタバン」を採用することとなりました。

実際に飾った写真はこちらです。かっこよすぎますよね!

ちなみに、背中のコンセントからキャビネットに電源を引き込み、天板に超薄型のLEDダウンライトを埋め込みました。棚板はガラスを採用しているので、光が透過してすべての絵に光があたるようになっています。

ダウンライトのスイッチは、キャビネット左端についています。このスイッチはさっと触れるだけで明かりを消したりつけたりすることができるとてもスマートなスイッチなのです。

今回は天井いっぱいにおつくりしていますので、隙間が空かないように、現場で幕板の加工をさせていただきました。

廻り縁は段差のあるタイプでしたので、キャビネットの幕板にも段差をつけて加工しました。

向かって右側の壁側は、天井の廻り縁とドアの枠を起点に壁に押し当てるようにしてセットしています。

出来上がったキャビネットは本当にかっこよく、大満足の仕上がりです。

ちなみにこの写真、K様ご本人が、広角レンズで撮ってくださいました。ありがとうございます(^^)

K様のコレクションがこの中にどんどん飾られていくのかと想像すると、ドキドキを通り越してゾクゾクします!

K様この度は本当にありがとうございます!今後のますますのご活躍、心より願っております!